腸の免疫力を高める食事法 by安保徹

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便通がよくなれば免疫力も高まる

病気が起こるしくみがわかれば、治癒への道も見えてきます。
ストレスによって乱れた自律神経を、正常な働きに回復させればよいわけです。

まずは薬の常用をやめて、ストレスから逃れる努力をしましょう。
働きすぎをあらため、夜はのんびり過ごして、活動と休息のバランスのとれた生活を心がけます。
借金苦、夫婦不和など、一朝一夕には解決できない悩みを抱えている場合には、「悩みのせいで病気になった」と認識することで、悩みすぎにブレーキがかかります。

こうして病気の悪化を促す要因を排除・軽減しながら、日常生活の中で積極的に副交感神経を刺激するようにしていくと、交感神経の緊張はゆるみ、免疫力も高まって、病気は治癒に向かいます。

それには、食事も大切な要素となります。
口から肛門につながる消化管は、副交感神経の支配下にある最大の臓器であり、食べ物を摂取して消化管を動かすことが、最も手っ取り早く副交感神経を活性化する方法になるからです。

実際、ガンの患者さんが病気を克服できるかどうかは、食事がとれるかどうかにかかっています。
抗ガン剤や手術で体力が落ちている人でも、ある程度自分で食事がとれれば、回復の可能性が見えてきます。

日本人には、日本人の適応・進化の長い歴史があります。
古くから米、魚を食べていた私たちが、突然、肉、牛乳、卵中心のまったく異なるタイプの食事をとれば、体に負担もかかるでしょう。
実際、ガンの患者さんで回復を遂げた人の多くが、玄米食や伝統食に回帰した食事を選択しています。

私も現在は可能な限り、玄米中心の食生活を心がけています。
栄養学では、必要な栄養素をくまなく摂取するため、毎日30種類の食品を食べるようにいいますが、これを実行するのはかなりのストレスでしょう。
しかし、玄米はそれ自体が一つの生命体、すなわち完全な栄養を含む食品なので、玄米を主食にすれば、多くの食品をたべる必要はありません。

逆に、玄米しか食べないのもストレスです。
ふだんは玄米菜食を基本に、週に1~2回は肉などのごちそうも食べる。
それが免疫力を高める食生活の基本にもなります。

なお、自律神経の状態は、便通に反映されます。
便秘は交換神経、下痢は副交感神経で起こるので、便秘をしていた人が「自律神経を整え、免疫力を高める食事法」を実践し、便がゆるくなったり、排便回数が増えたりしたら治癒反応と考えましょう。
便通が整い、ほどよい固形便がでるようになれば、免疫力も高まってきた目安になります。

 

 

 

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