膵臓ガンは怖い!

【光免疫療法】スペシャルセッション:小林久隆

前提の確認:
「免疫」は、自己と非自己を区別する仕組みと定義することができます。
例えば「ウィルス」は体外から侵入してきたものですから、「非自己」です。
これに対して、がん細胞はもともと正常細胞ですからこの時点では「自己」です。
そして、がん化した段階で「非自己」となります。

我々の体は60兆個の細胞から構成されており、それぞれの細胞表面には「糖鎖」と呼ばれる産毛状の「単糖が連なって形成されたもの」が5万~20万個存在しております。
この「糖鎖」の主たる役割は、細胞内部の情報を他の細胞に伝えることと、細胞同士の連結です。
がん細胞は、自分ががん細胞であることを「糖鎖」により表明しております。
免疫細胞は、この糖鎖によりがん細胞を認識し攻撃します。
したがって、毎日2,000~5,000個のがん細胞が発生しても、通常我々はがんになりません。

それでも、免疫力が低下した場合などにがん細胞が残ってしまい、がんを発病するわけです。

光免疫療法:
「光免疫療法」は、上記「免疫システム」を利用しています。
この療法は、特殊な薬品と近赤外線を使ってがん細胞を破壊するものです。
近赤外線は、体にまったく損傷を与えることなく生体組織内部に到達することができるのです。

特殊な薬剤(抗体薬剤)は「がん細胞」だけに選択的に結合するので、近赤外線を照射することにより「がん細胞」だけを破壊することができます。
さらに、破壊後はすべての抗体が免疫系に露出するので、生体内で超選択的に「がん細胞だけを死滅させることができる」だけではなく、破壊された「がん細胞」の残骸に含まれる「がんの特異的抗原」が免疫反応を惹起します。
すると、「照射した箇所以外のがん細胞」や「転移したがん細胞」に対してまでも効果が及びます。

がん細胞に付着できる「抗体というタンパク質」と、その抗体と対になっている「フタロシアニン(IR700とも呼ばれます)という色素」が重要です。

IR700は波長700nmの近赤外線です。
体内にタンパク質である「抗体薬剤」が存在すると、これがIR700の光エネルギーを吸収し化学変化を起こします。
光エネルギーを吸収して発熱することで、「抗体薬剤」が「がん細胞」にダメージを与えるのです。
「この抗体‐光吸収体(IR700)接合体」は、標的分子に結合しているときのみ近赤外線によって活性化されるよう設計されています。

この「抗体‐光吸収体接合体」は、ヒトやマウスに注入すると、抗体の標的を過剰発現するがん細胞と結合します。
そこに近赤外線を照射すると、がん細胞は急速に膨張、破壊、壊死のステップを踏み免疫原性細胞死を起します。

がんの増殖アクセル役を果たしている上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)に結合する抗体とIR700を結合させた薬を作り、シャーレ内でヒトのがん細胞でEGFRを発しているA431細胞に作製した薬を培養液に加え、それに近赤外線を照射するとすぐにがん細胞が死ぬことを確認しています。

さらに、動物実験としてA431細胞をマウスに移植、同様に薬を投与後、近赤外線を照射しがんを縮小させる実験に成功し、薬ががん細胞の内側よりもがんの表面で効果をあらわしていることを発見しています。

NIR-PITに反応して破裂、壊死したがん細胞からは、細胞内の物質が細胞外へ放出されます。
すると、近接する免疫系はこれらを異物として感知し、がん細胞を破壊する免疫細胞であるキラーT細胞である「がん細胞傷害性T細胞」を活性化します。

従来、制御性T細胞(Treg)という他の免疫細胞によって「がん細胞傷害性T細胞」が抑制されていたのですが、マウスでの実験では急速かつ選択的にTregが除去され、1時間以内に「がん細胞傷害性T細胞」が活性化し、マウスの延命効果が確認された。

すなわち、活性化キラーT細胞(活性化された「がん細胞傷害性T細胞」)が、治療済みの腫瘍から他の部位の腫瘍に到達し、顕著な免疫反応を著しました。
この「Treg除去法」には、腫瘍の種類毎に特異的に発現する分子を狙い撃つための多種多様な抗体を作る必要がないというメリットがある。

上記動画・記事中でも述べられておりますが、ガンは免疫力の低下(ナチュラルキラー細胞の減少)により発生します。
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